2002年3月23日
WTCビルテロ |
2001年9月11日、ニューヨークのワールド・トレード・センターに飛行機が突入した。(注1) |
注1:事実経過は次のとおりである。 午前8時45分:アメリカン航空11便が北棟96−103F(一説では94−99F)に激突 午前9時03分:ユナイテッド航空175便が南棟87−93F(一説では78−84F)に激突 午前10時05分:南棟が崩落(一説では、午前9時50分、9時58分)(注6) 午前10時29分:北棟が倒壊(12秒間で倒壊) 午後5時20分:WTC7号ビル(47F)が倒壊 9月12日夜:WTC地区ホテル(21F)が倒壊 9月12日夜:WTC地区オフィスビル(9F)が倒壊 注2:出典はPeople.com Special Article2001年9月12日。 http://people.aol.com/people/special/0,11859,174592-3,00.html Louie Cacchioli,51,is a firefighter assigned to Engine 47 in Harlem. We were the first ones in the second tower after the plane struck. I was taking firefighters up in the elevator to the 24th floor to get in position to evacuate workers. On the last trip up a bomb went off. We think there was bombs set in the building. ルイ・カチオリ、51歳、ハーレム地区47消防隊消防士。 飛行機が突入したあと、南棟に最初に入った。働く人々を避難させる位置につこうと24階にエレ ベーターで上がり、消火にあたろうとした。上にあがるや、爆発がおきた。ビルに仕かけられた 爆弾だと思った。(日本語は三浦の試訳) 注3:出典は、文藝春秋2001年11月号94−111頁 立花隆「自爆テロの研究」97頁下−98頁上 第三の爆発があった CNBCの女性レポーターが報告している最中に、貿易センタービルの崩壊という驚くべき事態 が発生した。貿易センタービルとNY証券取引所は、わずか五、六百メートルしか離れておら ず、それがもたらした大混乱は、取引所周辺の人々にもすぐ伝わったから、取引所のまん中に いた女性レポーターは、事件の報告者として絶妙の立場に置かれることになった。彼女はとき として、取引所の外にまで出て情報を集め、戻ってきてはすぐまた臨場感あふれる報告をする というなかなか優秀なレポーターだった。貿易センタービルの崩壊についても、彼女がすぐに 報告したのだが、そのとき彼女は、それが、「第三の爆発の直後だった」といったのである。「エ ッ、第三の爆発だって?」というスタジオのキャスターからの反問に、「ええ、第三の爆発があ ったんです」と、彼女は確信をもってハッキリ答えた。北棟への飛行機の衝突を第一の爆発、 南棟への衝突を第二の爆発として、その次にもうひとつの爆発があり、そのあとにビルが崩壊 したというのである。 注4:出典はAmerican Free Press 2001 年10月22日号 Christpher Bollyn "Some Survivors Say 'Bombs Exploded inside WTC'" クリストファー・ボリン「WTCビルに爆弾が仕かけてあった、という生存者の証言」 http://www.americanfreepress.net/10_22_01/Some_Survivors_Say__Bombs_Expl/some_survivor s_say__bombs_expl.html Despite reports from numerous eyewitnesses and experts, including news reporters on the scene, who heard or saw explosions immediately before the collapse of the World Trade Center, there has been virtual silence in the mainstream media. WTCビルが倒壊する直前に、爆発を聞いた、見たというレポーターや、目撃証言がたくさん報告 されているにもかかわらず、主流のメディアはそれを事実上無視しつづけた。(日本語は三浦の試 訳) 出典は浜田和幸『アフガン暗黒回廊』講談社58−59頁 テロ事件の起こる数日前に、ドイツのフランクフルトでテロ対策の国際会議が開かれた。 席上、WTCビルの設計に携わった構造エンジニアの説明があり、「旅客機の激突があっても 倒壊することはない。ジェット機の燃料は燃焼するのが早いし、2000度を超えることもない。 WTCビルはそれくらいの衝撃や高熱には耐えるように設計してある」と太鼓判を押していた。 もし、その説明が正しいとすれば、WTCビルは飛行機が激突したと同時に別の爆弾が破裂し た可能性も否定できないことになる。そのような証言は多いし、崩壊直前のビデオを検討す ると、確かにいくつかの爆発音が聞こえる。報道ではガスのメイン管が爆発したようという が、100階周辺にそのような設備があるのだろうか。 注5:出典はAmerican Free Press 2001 年10月22日号 Christpher Bollyn "Some Survivors Say 'Bombs Exploded inside WTC'" クリストファー・ボリン「WTCビルに爆弾が仕かけてあった、という生存者の証言」 http://www.americanfreepress.net/10_22_01/Some_Survivors_Say__Bombs_Expl/some_survivor s_say__bombs_expl.html Van Romero, an explosives expert and former director of the Energetic Materials Research and Testing Center at New Mexico Tech, said on Sept. 11, "My opinion is, based on the videotapes, that after the airplanes hit the World Trade Center there were some explosive devices inside the buildings that caused the towers to collapse." ニューメキシコ工大エナージェティック・マテリアルス・リサーチ・アンド・テスティング・セ ンターの前責任者であり、爆発物のエキスパートであるヴァン・ロメロは9月11日の件について 「わたしの意見」と前置きして、次のようにいう。「ビデオテープをベースにして判断すると、WT Cビルに衝突したあと、ビルにあった爆弾が爆発して、二つのビルが倒壊した」。 The collapse of the structures resembled the controlled implosions used to demolish old structures and was "too methodical to be a chance result of airplanes colliding with the structures," Romero told The Albuquerque Journal hours after the attack. ビルの倒壊のしかたが、古い建物を壊すとき使われる内破に似ており、「飛行機がぶつかった偶然 の結果といういうには、余りにも秩序だっていた」と、ロメロは、衝突のあとアルバカーキ・ジ ャーナルに語った。 Implosions are violent collapses inwards, which are used to demolish buildings in areas of high density, to prevent damage to surrounding buildings. 内破は乱暴な内部破壊である。それは、周りの建物に損害を与えないように、高密度の地域でビ ルを破壊するために使われる。 Precision-timed explosives are placed on strategic load-bearing columns and beams to cause the controlled collapse. 正確な時間にセットされた爆薬を、戦略上、建物の負荷がかかる円柱や梁に仕かけて、制御され た倒壊を起こす。 Demolition experts say that towers are the most difficult buildings to bring down in a controlled manner. 塔は、制御されたように倒すのがもっとも難しい、と破壊の専門家は言う。 A tower tends to fall like a tree, unless the direction of its fall is controlled by directional charges. 塔の倒壊は、方向性をもってコントロールしないと、木のようにしなってしまう。 The WTC towers "smokestacked" neatly, falling within the boundaries of their foundations. WTCビルは、その基礎部分の境界内に、きれいに煙を出しながら、積み重なって倒壊した。 Skeptics say this could not have happened coincidentally and it must have been caused by strategically placed and precisely timed internal charges. こんな偶然がおこるわけがない、前もって内部に時限式の爆薬が仕かけられたにちがいない、と 疑い深い人たちが言っている。 Videotape images may reveal these internal charges precipitating the controlled demolition of the towers and WTC 7. ビデオテープのイメージは、双子タワーと7号ビルを秩序だって倒壊させたのは内部の爆弾、と 予想させる。 Romero is vice president of research at New Mexico Institute of Mining and Technology, which studies explosive materials and the effects of explosions on buildings, aircraft and other structures, and often assists in forensic investigations into terrorist attacks, often by setting off similar explosions and studying the effects. ロメロはニューメキシコ鉱山技術研究所副所長である。ここは、爆発物やビル・飛行機・ほかの 建物の爆破影響を研究している。しばしばテロリスト攻撃の法科学調査や、類似している爆弾を セッティングしたりしている。 After being hit by the aircraft, the twin towers appeared to be stable. 飛行機がぶつかったあと、双子ビルは安定していた。 Then without warning, at 9:58 a.m. the south tower imploded vertically downwards, 53 minutes after being hit. それから突然、午前9時58分南棟が垂直に内破した。ぶつかってから53分後のことだった。 At 10:28, 88 minutes after being struck, the north tower collapsed. 午前10時28分、ぶつかって88分後に北棟が倒壊した。 "It would be difficult for something from the plane to trigger an event like that," Romero said. 「飛行機がぶつかって、このような倒壊を引き起こすのは難しい」とロメロは語った。 If explosions did cause the towers to collapse, "It could have been a relatively small amount of explosives placed in strategic points," he said. もし爆発が倒壊を引き起こしたとしたら、「重要なポイントに、比較的少量の爆発物を仕かければ 倒壊させることができる」と彼が言った。 "One of the things terrorist events are noted for is a diversionary attack and secondary device," Romero said. 「話題となったテロリストの動きは、関心をひきつけるための攻撃で、二次的な方策だ」とロメ ロが言った。 Attackers detonate an initial, diversionary explosion, in this case the collision of the planes into the towers, which brings emergency personnel to the scene, then detonate a second explosion. 攻撃者が飛行機を塔に衝突させたのが、最初に関心をひきつけるための爆発で、みんなに突発事 件のシーンを見せた。そのあと、第二の爆発をひきおこしたのである。 Ten days after the attack, following criticism of his initial remarks, Romero did an about-face in his analysis of the collapse, "Certainly the fire is what caused the building to fail," he told the Journal on Sept. 21. 最初の見解分析を述べたあと、衝突の10日後に、倒壊の原因について、ロメロは方向転換をして、 「確かに火によって、ビルの倒壊をひきおこされた」と、9月21日のアルバカーキ・ジャーナル に述べた。(日本語は三浦の試訳) 注6:出典はTerry Tempest Williams"Scattered Potsherds" テリー・テンペスト・ウィリアムス「散らばった陶器のかけら」 http://www.oriononline.org/pages/oo/sidebars/America/TempestWilliams.html 坂本龍一監修『非戦』幻冬社287−297頁 Seismic activity was reported at Columbia University's Lamont-Doherty Earth Observatory in Palisades, New York, on September 11, 2001. The first pulse registered at 8:46 a.m. Eighteen minutes later, another. Then a third tremor was felt, this one a bit stronger and more sustained. At 9:59 a.m. another, and twenty-nine minutes after that, a final pulse. ニューヨーク州パリセーズにあるコロンビア大学のラモント・ドハーティ地球科学研究所で、 2001年9月11日、地殻振動が計測された。最初の振動は午前8時46分に記録された。18分後 に次の波。そして三度目の振動があった。これは初めの二つよりも強く長く続いた。午前9時59 分、また一つ。そしてその29分後に最後の振動。(翻訳は、坂本龍一監修『非戦』幻冬社より高 野孝子訳) 内容を整理してみると、 1、午前8時46分 2、18分後なので午前9時04分 3、三度目の振動。時間不明。予想外に強く長くつづいた。 4、午前9時59分 5、29分後なので午前10時28分 二番目の午前9時04分は、ほかのデータでは午前9時03分となっている。 三番目の「初めの二つよりも強く長く続いた」振動が重要である。 でもどうしてほかの資料に見当たらないのだろう。 同じニューヨーク州コロンビア大学ラモント・ドハーティ地球観測所2001年9月11日東部時間の 地震計の詳細な記録(グラフ)は次のところで見ることができる。ただ「初めの二つよりも強く長 く続いた振動」は見当たらない。 http://www.ldeo.columbia.edu/LCSN/Eq/20010911_wtc.html 1、午前8時46分26秒(12秒間) 2、午前9時02分54秒(6秒間) 3、午前9時59秒04秒(10秒間) 4、午前10時28分31秒(8秒間) 5、午後5時20分33秒(18秒間) ところで不思議なことがある。 BBCニュースなどでは、この情報をもとに、 午前8時46分、一番機衝突、 9時03分、二番機衝突、 9時59分、南棟倒壊、 10時28分、北塔倒壊、 午後5時20分、7号ビル倒壊としている。 南棟倒壊を除いた4つは、それぞれ北棟への衝突時刻、南棟への衝突時刻、北棟の崩壊時刻、WTC 7号ビル倒壊時刻と1分以内で対応している。 飛行機の衝突、ビルの崩落ないし爆発が、きちんと地震計に記録されていることになる。 ところがそうなるとわからないことがある。 それは、三番目の午前9時59秒04秒が、何に対応しているのかはっきりしないことである。 南棟の倒壊は、CNNが午前10時05分、Newsweekが午前9時50分、あと地震計の記録と同じ時 間帯の午前9時58分とに説がわかれている。 なぜ倒壊時間がこんなにずれて、報道されているのだろうか。ふしぎなことである。 崩落の瞬間、時計を見たはずだから、とうぜんわかっているはずである。 午前9時58分だったら、地震計の記録とは1分以内で符合する。 しかしもし、午前9時50分だったとすると、倒壊して9分後に地震計に記録されたことになる。 午前10時05分だとすると、地震計の記録がはじまってから5分後に倒壊があったことになる。 午前9時59秒04秒に起こったことはなんだったのか。 南棟ビルの崩壊時刻は、午前9時58分なのか、午前10時05分だったのだろうか、それとも午前 9時50分だったのだろうか、ぜひとも確認しなければならない。 注7:出典は毎日新聞2001年11月1日夕刊10面 東大の菅原進一教授(建築構造)は「地下で何らかの爆発があったのでは」と言う。「ものの 見事に壊れており、衝突だけで起きたとするのは不自然。地下で爆弾テロが起きたと仮定し たら説明がつく」。WTC崩壊後、周辺の六つのビルが倒壊したことも「敷地全体の地下構造 が崩れ、ビルごと引きずりこまれたとみられる。爆破で地下の壁が壊れたと仮定すれば納得 がいく」と指摘する。 注8:どんな爆弾かの痕跡を見出すには、瓦礫片付け作業が終わるのを待つしかないが、ひっかか ることがある。 ほかでもない、瓦礫を片づけている業者が、コントロールド・デモリション・グループだというこ とである。ここは、大きなビル解体の専門会社である。 地下鉄サリン事件の1か月後、1995年4月に爆破されたオクラホマ連邦ビルの解体を請け負ったの が、この会社であった。 オクラホマでは、爆弾の証拠となりうるはずの瓦礫を運び出し、そして穴に埋めてしまった。その うえ、残った瓦礫をフェンスで覆い、ガードを固めてしまった。 真相を究明するのをじゃましているとしか考えられない態度をとったわけである。 ぜひとも指摘したいのが、地下鉄サリン事件とオクラホマ連邦ビル爆破事件の構造的な類似である。 1、時期的に近いのが理由の一つである。地下鉄事件が1995年3月20日、オクラホマが同年4月 19日。 2、オクラホマでは地震計の記録が4月19日午前9時02分13秒と、同じく23秒となっていた。 しかし、爆発は一回とされた。ティモシー・マクベイが逮捕され、2001年死刑が行なわれた。 地震計の記録が二回なら、二つの爆発があったことを意味している。一つの爆弾がマクベイの 仕業だったとしても、もう一つの方は別の人間の仕業であると考えられる。 地下鉄では、数多くの容器が発見され、サリンとは違う神経ガスや、オウムの製造法とは異な るサリンが検出された。オウムがサリンをまいたのはほんとうだろうが、別のグループも神経 ガスや製法の異なるサリンをまいたのも事実である。 3、二つの事件ともカルトとかかわりがあるとされた。 ティモシー・マクベイは、1993年のカルト「ブランチ・ダビディアン」がFBIに弾圧された ことに、憤りを語っていたという。彼は、ミリシア(国民軍、または民間武装組織と訳される) の一員でもあった。このことから彼が犯人とされた、との見方が有力である。 オウムは現在でも、アメリカではテロ集団である。 |