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1998年12月6日 安田主任弁護人逮捕に対する渡辺脩弁護団長の話

 私たち「麻原弁護団」は、主任弁護人逮捕に断固として抗議する。この逮捕は「強制執行妨害」を名目としているが、顧問会社に対する主任弁護人の経営再建のための指導には、いかなる犯罪行為の要素もなく、逃亡の恐れや罪証隠滅等の逮捕の必要性も全く存在していない。この違法、不当な逮捕はひとえに麻原弁護団の弁護活動に重大な支障を生じさせるもので、その政治的意図を露骨に示したものだ。私たちはどのような困難があろうとも、引き続き麻原弁護に全力を尽くすとともに、主任弁護人の即時釈放を強く求める。

注:警視庁捜査二課は1998年12月6日、旧住宅金融専門会社(住専)の大口借り手だった不動産会社「スンーズコーポレーション東京リミテッド」(東京都港区)の顧問弁護士・安田好弘弁護士(第二東京弁護士会所属)を強制執行妨害容疑で逮捕した。
 安田弁護士は、オウム真理教の麻原彰晃こと松本智津夫被告の主任弁護人を務める。

注:主任弁護人→起訴された被告人に複数の弁護人が付いた場合、主任弁護人を指定しなければいけないと刑事訴訟法が定めている。被告人本人が決めたり、全弁護人が合意で選んだりする。裁判長が指定することもある。刑事訴訟規則は「裁判長は、主任弁護人に事故がある場合は他の弁護人から一人を副主任弁護人に指定することができる」としている。麻原被告の国選弁護団では、逮捕された安田好弘容疑者が主任弁護人。

注:弁護団長→マスコミ対応など対外的に弁護団を代表する弁護団長は渡辺脩弁護士が務めている。





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