中田政義 (弁護士)
弁護士の中田です。今日は非常に皆さんのお話を興味深く伺わせていただきました。
先ず、一番最初に会場で配られた資料の1で、Yさんの話が出ています。
要旨としては、これはまあ、破防法の弁明手続きで、公安調査庁の方から書証が提出されている訳です。
その引用のされ方が極めて恣意的であるということで、書いておられるんです。結論自体はそれで結構ですけれども、私、たまたま彼女の弁護人をしておったものですから、もう少し事実を述べさせていただくならば、ここで、実行委員会名引用があるんですけれども、オリジナルの彼女の上申書の中には、公安調査庁が引用している、
「世俗を捨て、出家し、一生を修行に捧げたい」
と、こういう言葉は実は、あるんです。
だから、正確な反論をしないと、かならずしも的外れになってしまうことになります。
その部分をちょっと読ませていただきます。
彼女の上申書のオリジナルから、
「世間に許されるなら、世俗を捨て、出家し、一生を修行に捧げたい気持ちは今も変わりません。しかし、今の現状を見る限り、私はもしも世間に?????、きちんとした仕事に就きたいと思います。私は忙しく働くことが大好きです」
まあ、こういう文章がある訳です。で、その中の前後を切っちゃって、公安調査庁が引用した上で信者の危険性、教団に対する帰依、危険性を示す証拠としか見ていないという風な点では、やっぱり引用の仕方が非常に恣意的であるということは言えるだろうと思います。
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