龍ヶ崎市 串田武久市長
竜ヶ崎市教育委員会 殿
日々市民のために公務に励まれておられる貴職に感謝いたします。
去る8月2日、他県より龍ヶ崎市に転入してきた女性たち7人が、住民基本台帳法に基づいて転入届を提出いたしました。
ところが龍ヶ崎市は、彼女たちが「現在刑事事件の被告である麻原彰晃氏の子ども」「元オウム真理教の信者」だ、という、それぞれ出自と過去の信教を理由に、転入届を不受理処分にしました。また転入者のうち学齢期にある3人の児童の就学も認めない旨、決定したといいます。
転入者たちの住居の調査や面接も行わないまま、警察情報やマスコミ報道を根拠に「住民の不安」を理由として「転入届不受理」「就学拒否」を宣言するという暴挙に、私たちは、法治国家日本の根幹が崩壊するものだと非常な危惧を覚えています。
言うまでもなく、行政は法律に従い、子どもたちに公教育を受ける権利を保障しなければなりません。子どもたちの就学に障害があれば、全力をあげてそれをなくすために指導努力をするべきです。子どもたちが地域に住み、通学することは恩恵ではなく当然の権利だからです。
公務員である貴職は、当然ながらこうした処分が違法であり、人道にもとる行為であることは重々ご承知のことと思います。いかなる理由があろうと、子どもを親の名によって差別することなど許されるはずもありません。
一刻も早く違法行為を撤回し、子どもたちの通学を保障する措置をとられることを強く求めます。
各自一言・住所・氏名
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